語り部、ノムさん
Column

語り部、ノムさん

第5号

作業改善と同時に環境負荷低減を考える

新聞記事やニュース報道を見ても世の中環境問題があらゆるところで取り上げられています。
ところが、産業先進国では削減どころか増加を抑制するのが精一杯というところが大多数です。
2010年4月1日改正省エネ法が施行され、東京都では国に先んじて独自の方式で先行しました。その概要は、中小企業に対して排出ガス削減のための設備投資の補助を行い、それによって得た削減分を目標達成できなかった大企業に買い取ってもらうということです。 こうなると企業(ビル・工場)などにとって排出ガス削減はコスト低減のためにますます重要な課題となってきました。

製造業で環境負荷低減を考える時、これは作業の中でいつ、どれだけの時間光熱を消費しているかをよく知り、またそれがムダな使い方がされていないか個々の作業で精査し工場全体で合算した時間を確実に押さえることが肝要であると思います。 タイムスタディのなかでの作業改善と時間測定した中でどのくらい価値ある光熱量の消費(または無価値な消費)が行われているか数値で押さえ、たとえば準備の時間や手待ち時間にマシンが空転している場合は停止する。マシンで自動作業ができるならインバーターによってここにウエイトを置く。
などの方法を用いれば作業改善と同時に環境負荷低減も行えるとなるとこの方法は問題解決が一石二鳥ということになります。
作業分析ソフト「タイムプリズム」では映像から作業時間の測定をすると同時に画面上に時系列のガントチャートが自動描写されます。
時間軸で作業全体の流れや割合が一目でわかりますので光熱使用の抑制場所がどこであるかが示されるということです。 環境負荷低減の課題について具体的な方法をお考えの方は是非、お試しください。