語り部、ノムさん
Column

語り部、ノムさん

第18号

本末転倒

2020年初頭に世界中に感染拡大した新型コロナウイルスは姿かたちを変異させ、さらなる猛威を振るっている。
長期に渡るウイルスとの戦いは、私たちの日常を大きく変えてしまった。
ビジネスの進め方も大きく変化してきたと感じることは多い。
前号でも少し触れたが、テレワーク・Webミーティングの効果について長短いろいろなことがあり、必要なものとそうでないものが見えてきたと述べさせてもらった。
日常的に受信しているE-mailを読んでいると、これもテレワークの悪影響?か営業メールが多数を占めていて、しかも機械的な一斉配信メールであることが分かる。
この類の営業メールの目的はまだ出会ったことのない顧客候補者に自分の扱っている商材やサービスを知ってもらうためであるが、一方的な自己都合の押し付けと感じてしまう受信者も多いのではないか。そうなると効果としての期待は限りなく薄いと言うことになる。
先日、TVのグルメドラマのセリフにこんな一節があった。

ことわざの「馬を水辺に連れて行くことはできても、水を飲ませることはできない」
You can take a horse to the water, but you can’t make him drink.
意味は、他人が強要しても、本人が必要としなければやらない。
馬に限った話ではなく、人間だって同じことが言える。

あれやこれやと考え、そうなるように仕組みを作ったとしても、最終的に選択するのは当人であり、だれも強制することなどできない。
自分に置き換えるともっと、わかりやすい。いくら人に言われたところで、自分の中で納得し、必要だと思わなければ行動には移さないものだ。
グルメドラマの中では、友人を自分の気に入ったお店に連れて行っても、蓼食う虫も好き好き、相手の好みも聞かずに連れて行っても何の役にも立たないというくだりだった。
さて、私とて抱えているテーマは同じこと。このコラムがどうすれば多くの方に読んでいただけるのか。一斉配信メールが役に立たないことが分かって、次の一手はどうするかだ。
最近、購読者数がたくさんいる閲覧サイトの存在を知って、1年間どのくらいの効果があるのか試してみることにした。 https://www.ipros.jp/product/detail/2000602505

水を欲している馬が集まる場所が分かった、次はその馬群をどうやって水辺に呼び込むかを考えればいい。